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音戸・蒲刈・大崎下島④

乙女座跡(御手洗:大崎下島)

御手洗(みたらい)の町並みをひとまず見たので、有名な乙女座に入ってみる。

乙女座跡space.jpg乙女座1階
左/アニメ「たまゆら」では、麻音の朗読会が開かれたところ。モダンな建物。 右/でも、内部はちょうちんに畳敷き。

乙女座は昭和12年(1937年)につくられた劇場で、当時演劇や活動写真の興行を行っていた。
戦後になるともっぱら映画館として昭和40年代まで使われ、その後はみかんの選果場として使われていたが、平成14年に今の形に復元されたそうだ。

乙女座1階space.jpg乙女座2階
左/乙女座1階  右/乙女座2階


若胡子屋跡(御手洗:大崎下島)

乙女座を出て山の方へ歩くと若胡子屋跡がある。

中継港として栄えた御手洗には広島藩から免許を得た茶屋が4件あったが、この若胡子屋がその中で最も大きく、最盛期には100人以上の遊女を抱えていたといわれる。

若胡子屋space.jpg当時の若胡子屋を描いたイラスト
左/若胡子屋跡 手前の縦格子がはまっているのがみせ。遊女たちが顔をのぞかせていたところ。  右/当時の若胡子屋を描いたイラスト

栄華を誇った若胡子屋も、御手洗の港町としての衰退とともにその姿を消し、明治17年には隆法寺というお寺になり、その後は町の会館として利用されたという。

若胡子屋内部space.jpg若胡子屋奥座敷
左/若胡子屋内部 建物は傷みが激しく、赤い鉄骨で補強してある 右/若胡子屋奥座敷 天井等には当時薩摩藩から輸出を禁止されていた屋久杉が使われているという。当時、若胡子屋がいかに金と権力を持っていたかが分かる

若胡子屋裏庭
裏庭では、樹齢300年のヒョンの木が見守っている。

一見華やかなこの世界も、それを支えていたのは貧しさゆえに身売りをされた少女達であり、お歯黒事件などの悲しい伝説が残っている。

お歯黒事件
お歯黒事件顛末 ちょっと読みにくくて申し訳ありません

「お歯黒事件あらすじ」

上客からお歯黒をつけてくるようにといわれた花魁がお歯黒をつけようとしたがなかなかうまくつかず、いらだちのあまり、側にいたカムロ(お付きの少女)の口の中に煮えたぎったお歯黒を注ぎ込んだ。

唇を食いしばり、虚空をつかんでのけぞったカムロの口からは、おはぐろ混じりの黒血が流れた。支度部屋の壁にもたれるようにして死んでいったカムロの顔には、深い恨みがこもり、つり上がった眼尻からは一筋の涙が頬ををつたわっていったという。

それからというもの、ひとり鏡に向かって化粧をする花魁の鏡には、かすかに滅入るような声で、「もーしおいらんえ、おはぐろ付きなんしたか」とカムロの影が映るようになった。

さすがに今全盛のおいらんもいたたまれなくなり、前非を悔いて、四国八十八ヶ所をめぐってカムロの霊を弔おうと思い立ち、今治へ渡った。

すると、「もーし、おいらんえ、それでは此処から一人で行きなんせ」と言い残して、カムロの影は消えていった。

それ以来若胡屋の遊女は百人になると、必ず一人死んで、ついに九九人の遊女で押し通したという。

お歯黒事件の壁
カムロの手形が残るという壁 遊女達の落書きも見られる

今にも崩れ落ちそうな2階の部屋は、かつて遊女達の控え室として使われていたそうだが、そこにはカムロのおはぐろの手形が残っており、その後幾たびか塗り替えられたものの、今なおにじみ出てその跡をとどめている。

この話に出てくる遊女 八重紫は裏庭の墓に静かに眠っている。

八重紫の墓
遊女 八重紫の墓 どちらかというと加害者のような気がするのだが・・・カムロの墓はあるのか?

天満宮(御手洗:大崎下島)

若胡子屋を出てすぐのところに学問の神様 菅原道真公を奉った天満宮がある。

境内に入ると、菅原道真公の歌碑と筆塚、筆塚の隣には硯の形をした手水(ちょうず)の水盤がみられる。

筆塚space.jpg菅原道真公 歌碑
左/筆塚  右/菅原道真公歌碑 歌碑には、「我たのむ 人をむなしくなすならば 天か下にて 名をやなかさん」と書いてあるそうだ。


拝殿でお参りをすまし、拝殿の裏の方へまわってみると菅公の井戸というのがあった。

延喜元年(901年)菅原道真公が太宰府に左遷されたとき、船をこの地に寄せこの井戸で手を洗い、口をすすいだことからこの地を御手洗と呼ぶようになったという。

天満宮拝殿space.jpg菅公の井戸
左/天満宮拝殿  右/菅公の井戸 お正月の書初めは必ずここの若水を汲んで行ったという

菅公の井戸の側に本殿があるが、その本殿の下はくぐって通れるようになっており、可能門と書いてある。

願いを込めてここをくぐると願いが叶うという。

可能門space.jpg
可能門

わずか十数メートルの長さなので何度も往復して沢山お願いをしてみた。

これからの人生、きっとバラ色だね。


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プロフィール

しんどいわ太郎

Author:しんどいわ太郎
いつの間にか、1年遅れになっちゃった・・・
別のブログを立ち上げる予定ですが、ここには季節ネタをちょくちょくあげて残しておくつもりです。
新しいブログにデータを移すのはめんどくさいからね・・・

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