高梁市⑨ ~城下町とベンガラの町~
旧広兼邸
ベンガラ館からすぐの所に、銅山の坑道を復元したという笹畝坑道というのがあるのだが、時間がないのでとりあえずスルー。一度行ってみたいと思っていた旧・広兼邸へと向かう。
細い山道を走ること2キロほど。山の斜面にお城のような屋敷が見えてくる。

旧広兼邸
巨大な石垣がお城のようにそびえている。個人宅とは思えないほど。
巨大な石垣がお城のようにそびえている。個人宅とは思えないほど。
広兼家はもともとこの辺りの庄屋だったそうだが、江戸時代後期、銅山経営とベンガラの原料となるローハの製造で富を築いたらしい。この立派な邸宅は、映画「八墓村」のロケ地にもなっている。

旧広兼邸 案内板
広兼邸は、江戸時代後期、二代目の元治氏が小泉銅山とローハ(ベンガラの原料)の製造で巨大な富を築いて造ったものだという。母屋や石垣等は文化7年(1810年)に建てられたものだそうだ。邸宅の向かいには個人の神社が建てられ、衆楽園という庭園になっているそうだ。今回は時間がなくて行けなかったけど・・・
広兼邸は、江戸時代後期、二代目の元治氏が小泉銅山とローハ(ベンガラの原料)の製造で巨大な富を築いて造ったものだという。母屋や石垣等は文化7年(1810年)に建てられたものだそうだ。邸宅の向かいには個人の神社が建てられ、衆楽園という庭園になっているそうだ。今回は時間がなくて行けなかったけど・・・
駐車場から坂道を300mほど登るとようやく入り口にたどり着く。

旧広兼邸 入り口部分
右端の方に見えるのが楼門で入り口。 途中に扉のようなのがあるが、入り口ではなく、上にある厩や、厠から落ちてくる肥えを取り出すところ。
右端の方に見えるのが楼門で入り口。 途中に扉のようなのがあるが、入り口ではなく、上にある厩や、厠から落ちてくる肥えを取り出すところ。
入り口には、楼門が造られ、楼門には不審番の部屋と門番の部屋が置かれており、防犯に気を使っていたことが分かる。
お金持ちも大変だね・・・
お金持ちも大変だね・・・



左/楼門を屋敷側から見た写真 左側の階段を上がったところが不寝番の部屋 右/不寝番部屋入り口 なんか居心地良さそう。自分ならすぐに寝ちゃうな。
もらったパンフレットによると、敷地面積2581平方メートル(約780坪)あるらしいのだが、本宅と離れの間にある庭の部分は意外と広くはなく、敷地もそこまで広いようには感じられない。土地の奥行が狭くて細長いせいかもしれない。

旧広兼邸 庭
大きな屋敷の割には広くない。まぁ、庭があんまり広くても手入れが大変だし、何の役にも立たないからね。
大きな屋敷の割には広くない。まぁ、庭があんまり広くても手入れが大変だし、何の役にも立たないからね。
しかし、家が高台にあるせいで、庭からの眺めは最高だ。

庭からの眺め。駐車場になっているところも以前は田んぼだったんだろうし、昔はもっと眺めがよかっただろうと思う。
庭は綺麗に手入れされていて、庭に面した本宅、離れはとても居心地がよさそう。



左/旧広兼邸 本宅 右/旧広兼邸 離れ 離れは大正時代に建てられたものらしい。
そして、なによりも庭に造られた水琴窟(すいきんくつ)がうらやましかった・・・・・

旧広兼邸 水琴窟
テレビで見たことはあるが、実際に見たのは初めて。心地いい音がするので、なんども水を落として遊んでみた。一日中やっていたい・・・
テレビで見たことはあるが、実際に見たのは初めて。心地いい音がするので、なんども水を落として遊んでみた。一日中やっていたい・・・
残念ながら、本宅、離れとも家の中に入ることはできないのだが、家の中にあったものを展示した土蔵や、台所部分から見ることのできる家の中、家の裏にある水汲み場などから、当時の暮らしをうかがい知ることができた。



左/広兼邸 土蔵 右/土蔵には、生活用品、結婚式に使われた衣装などが展示されていた。



左/広兼邸 屋敷の中 さすがに広い。 右/広兼邸 水汲み場 井戸はなかったのかな?お風呂とか大変そう。
門を入って左側、本宅と反対側は、長屋と広場になっている。長屋には番頭小屋や下男部屋、下女部屋の他に厩(うまや)や牛小屋、農作業場などがあったので、広場部分は農作業などをするスペースだったのだろう。

旧広兼邸 長屋部分
入り口を入るときに石垣の上にそびえていた建物が、この長屋部分。外から見ると立派なので、主屋のように見えるが、本宅ではなく下男・下女の部屋、厩、牛小屋、厠などが一体となった長屋である。表側は白い漆喰で化粧されているが、本宅側は漆喰が施されていない。金持ちなのに・・・
入り口を入るときに石垣の上にそびえていた建物が、この長屋部分。外から見ると立派なので、主屋のように見えるが、本宅ではなく下男・下女の部屋、厩、牛小屋、厠などが一体となった長屋である。表側は白い漆喰で化粧されているが、本宅側は漆喰が施されていない。金持ちなのに・・・
長屋に造られた番頭部屋は結構広くて窓からの眺めも良く、なかなか居心地がよさそうだ。肥溜めの真上にあるので少し臭いがきつそうだけど・・・

長屋にある番頭部屋
結構広い。窓からの眺めもいい。でも、床下に肥溜めがあるから少し臭かったかも・・・下男部屋と下女部屋の間に造られているので、彼らの監督も任されていたのだろう。
結構広い。窓からの眺めもいい。でも、床下に肥溜めがあるから少し臭かったかも・・・下男部屋と下女部屋の間に造られているので、彼らの監督も任されていたのだろう。
最後に外からもう一度石垣を眺めてみたが、やっぱりすごいね。こんな家を建てられたら幸せだろうなぁ・・・

広兼邸 石垣
これを登って泥棒できる人間も少ないだろう。
これを登って泥棒できる人間も少ないだろう。
本当は、笹畝坑道(吉岡銅山)や、西江邸にも行きたかったのだが、時間が遅くなってしまったので断念・・・・
やっぱり日帰りで岡山の県北部まで回るのは少し無理があるかも。
今度は一泊してゆっくり見て回りたいな。
やっぱり日帰りで岡山の県北部まで回るのは少し無理があるかも。
今度は一泊してゆっくり見て回りたいな。
★★★★★Data★★★★★★★★★★
1.お出かけした日: 2015年5月26日(火)
2.しんどいわポイント(しんどさを表わします):★★★☆☆
3.目的地までの所要時間:高梁市まで3時間、高梁から吹屋までが1時間
4.走行距離:374Km +11551歩( 徒歩8.4Km)
5.消費エネルギー:ガソリン18.7ℓ+339.8Kcal(ガソリンはリッター20Kmで計算)
6.高速利用:行き:高屋IC~賀陽IC、帰り:新見IC~三次IC
7.地図はこちら
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