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高梁市⑦ ~城下町とベンガラの町~

旧片山家(胡屋)住宅


折角なので、旧片山家(胡屋)住宅の中に入ってみる。

旧片山家住宅space.jpg片山家住宅解説文
旧片山家(胡屋)住宅 片山家は、1751年に本格的に開業し、昭和46年(1971年)まで10代200年以上にもわたってベンガラの窯元を営んでいた名家。幕末には苗字帯刀も許されたという。

外から見ると大きな商家にしか見えないのだが、中に入ると作業場まであり、店舗・工場兼住宅であったことが分かる。

仕事場space.jpg旧片山家 仕事場
旧片山家 仕事場 大きな屋敷は町工場としての機能も持っていたようだ。

もっとも、町工場といっても、ここでベンガラを作っていたわけではなく、計量や選別を行って、保管・出荷作業が行われていたようだ。

旧片山家 仕事場解説
写真注釈:仕事場解説文
ベンガラの製造過程から説明してある。ベンガラは①硫酸化鉄鉱石を焼いてベンガラの原料となるローハを作る工程②ローハを焼いてベンガラを作る工程③②で作ったベンガラ(板流しと呼ばれる)を保管・選別し、等級に分けて出荷作業を行う工程の3つに分けられるのだが、この町工場では③の保管・選別、出荷作業が行われていたそうだ。


作業場には、人形が置かれて作業風景を再現し、パネルでも説明がしてあったので、非常に分かりやすかった。

ちょっと暗くて、まともに写真が撮れなかったけど・・・


町工場解説文
町工場解説文
ベンガラ工場から運ばれたベンガラ(板流しと呼ばれる)をふるいにかけて選別し、袋詰めして出荷作業をおこなっていたようだ。
赤い塗料であるベンガラを終日扱う仕事で、ベンガラが染みつくので、赤着と呼ばれる作業着を着て作業をし、風呂に入って帰宅しなければならなかったという。体にも悪そうだし、大変な仕事だったのではないかと思う。


広い敷地の中には、作業場の他に主家、蔵などの多数の建物と、それをつなぐ細い通路があり、まるで迷路のようだ。

建ち並んだ蔵space.jpg邸宅の中の通路
多数の蔵がある。通路は迷路のようだ。表の街道から見ても立派な邸宅だが、外から想像するよりも中はずっと広い。

主屋の部分だが、さすがに10代も続く豪商の家だけあって、住居部分も非常に広い。銘木がふんだんに使われているという座敷には、見事な彫刻の施された欄間もあり、非常に贅沢な造りになっている。

旧片山家 奥座敷space.jpg
旧片山家 奥座敷 銘木が使われているそうだ。欄間の意匠もなかなか見事。

ちょっと意外だったのは、主人の寝室だ。なぜか、天井裏のような所に造られ、天井も非常に低くなっている。広さはそこそこあるが、天井が低いので圧迫感があるし、頭を傾けていないと頭をぶつけそう・・・

旧片山家 主人の寝室space.jpg旧片山家 主人の寝室
旧片山家 主人の寝室 窓はあるけど、天井は低いし、すごい圧迫感。押し込み強盗を恐れてこんなところを寝室にしたのかな?普通の人にはちょっと辛そう。ひきこもるには快適そうなので、個人的にはとても羨ましいけどね。

広い家なんだから、もうちょっといい部屋にすればいいのにね。

郷土館


郷土館は、旧片山家住宅の斜向かいにある。この家はベンガラの窯元である片山浅次郎家の総支配人だった片山嘉吉氏が、分家されて建てたものだそうだ。

郷土館内部
郷土館内部
これだけの収納があれば、家の中が片付きそうだ。ただ、階段箪笥のおかげで、階段が急なのはどうかなー。


旧片山家住宅ほど広い家ではないのだが、機能的な収納棚が作られ、とても住みやすそうだ。

家の奥には米倉や道具蔵もあり、私の家のような狭小住宅とは一線を画している。

郷土館 米倉
郷土館 米蔵と道具蔵
旧片山家住宅よりコンパクトなので少し親近感を覚えたが、よく考えると我が家はこの米倉くらいの大きさかな?

石州の宮大工 島田綱吉によって建てられたという家は、ケヤキやサクラなどの最上級の用材が使われているそうだ。

家の中には、からくり戸や隠し戸棚も随所に設けられ、作り手のこだわりと熱意を感じることができる。

1階の座敷とからくり戸space.jpg1階の座敷と隠し戸棚
郷土館1階 暗くて分かり辛いが、中庭にはからくり戸、右の写真には隠し戸棚が写っている。

2階の窓にはベンガラ格子が嵌められ、町屋の風情を感じることができる。

郷土館2階space.jpg郷土館2階
郷土館2階 ベンガラ格子越しに見える町の景色はなんかいい感じ。もう少し天井が高ければ快適な部屋になりそうだ。


立派な邸宅の建ち並ぶ吹屋の町並のはずれには、吹屋の町並の由来が書かれた解説板があった。

吹屋の町並の由来
吹屋の町並の由来

解説板には、銅山とベンガラの生産で栄え、「掘れば掘るほど金が出る」と俗謡に謡われた吹屋の町の歴史が書かれている。

これだけの町並みが残っていないと、昔こんな所に豊かな町があったなんてとてもじゃないけど信じられないけど・・・

世の中の移ろいなんて誰にも分からないものだね。





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しんどいわ太郎

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いつの間にか、1年遅れになっちゃった・・・
別のブログを立ち上げる予定ですが、ここには季節ネタをちょくちょくあげて残しておくつもりです。
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