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音戸のツツジと御手洗の町 ⑤

御手洗の町⑤(なごみ亭とおちょろ舟)


若胡子屋跡を出たのが午前11時15分。少し早いが、食堂が込むと嫌なので早めに昼食を取ることにした。

場所は「なごみ亭」。かつて船宿だった建物を利用して営業されており、メニューは「あなご飯」一本という、男らしいお店だ。

なごみ亭
なごみ亭
船宿というのは、旅館兼仲買問屋という感じの施設だったようだ。
なごみ亭のメニューは1500円(税別)のあなご飯一本。とてもおいしかったが、2人で3000円は貧乏なおじさんには少し辛い・・・・
でも、このお店は、アニメ「たまゆら」で、麻音という少女の実家「のどか亭」のモデルになったと言われているお店だ。ファンなら行かなくちゃね。

なごみ亭で料理を待つ間、トイレを借りに2階にあがったところ、面白いものを見つけた。
「おちょろ舟」の模型だ。

なごみ亭2階
なごみ亭2階
ちょっと手ぶれしているけど、左のほうに船の模型があるのが分かるかな?
おちょろ舟は、陸に上がることの許されない下級の船乗りたちのために、遊女たちが乗り込んで営業をしていた小舟。
お店で客を取るのは階級の高い娘で、出張サービスに回されていたのは低い娘たちだったようだ。

おちょろ船は、陸に上がれない船乗りに出張サービスをするために、遊女たちが使っていた小舟である。

いいことかどうかは別として、この船が港を漕ぎまわるのが御手洗の風物詩だったようだ。

このお店の近くに模型を作っている人がいるのは聞いていたけど、まさかこんなところで見られるとは思わなかったよ・・・


御手洗の町⑥(乙女座)


お昼を取った後、御手洗の町をぶらぶらと歩きながら、乙女座へと向かう。

乙女座は昭和12年(1937年)につくられた劇場で、演劇や活動写真の興行を行っていたという建物だ。

乙女座
乙女座
まだ町に勢いが残っていた時期に建てられた劇場。今は時々、イベントなどで使われているようだ。上下町にも翁座という劇場があったが、お金があるとこういう文化施設を造りたくなるものなのかな?

戦後は、主に映画館として昭和40年代まで使われ、その後はみかんの選果場として使われていたが、平成14年に今の形に復元されたそうだ。

今でも町のイベントや、映画の上映などで利用されているらしく、アニメ「たまゆら」では麻音という女の子が朗読会を開いたところとして有名である。

乙女座内部space.jpg乙女座内部
乙女座内部
乙女座内部は畳敷きに提灯の灯り。提灯の黄色い灯り(電気だけど・・)がなぜかノスタルジック。

乙女座2階席からの眺めspace.jpg乙女座2階席からの眺め
乙女座2階席からの眺め
上下町の翁座と同じく、格天井(ごうてんじょう)だが、シャンデリアとシーリングファンが付いている。
和モダンっていうやつなのかな?なかなかいい雰囲気だ。

・・・と思ったら、本当に「たまゆら」のキャラクター 桜田麻音のステージショーが開かれたようだ。

我が故郷 呉市の町おこしに協力してくれるとは、有り難いことだなぁ・・・・


御手洗の町⑦(常磐町通り)


乙女座を出て、御手洗の町のメイン通りである常磐(ときわ)町通りへと出る。

常磐とおり
常磐町通り
1666年(寛文6年)頃から港町として御手洗の街づくりは始まった。常磐町通りは、江戸時代からの建物が残る御手洗のメイン通りである。

この通りの突き当たりにあるのが旧柴屋住宅で、現在は町並み保存センターとして公開されている。

旧柴屋住宅
旧柴屋住宅
柴屋というのは、大長(おおちょう)村の庄屋、御手洗の年寄役を代々勤めた高橋家の屋号。文化3年(1806年)、伊能忠敬が大崎下島、豊島を測量に訪れた際に宿泊所に選ばれた。
また、文化7年(1810年)に広島藩八代藩主 浅野斉賢が遊覧のため来島した際にはここで休憩をとり、御手洗の本陣として利用されていたそうだ。

旧柴屋(高橋家)が代々御手洗の町年寄を勤めていたことから、伊能忠敬が測量に訪れた際には宿泊所に選ばれたということで、邸内には伊能忠敬関係の資料が展示されていた。

伊能忠敬は、文化3年(1806年)の2月30日から3月3日までここに滞在し、大崎下島と豊島の測量を行ったそうだ。

伊能忠敬測量の図space.jpg伊能図
左/伊能忠敬測量之図   右/伊能図
左は、伊能忠敬が測量しているところを描いたもので、非常に貴重なものらしい。しかし、衛星写真も何もない時代に恐ろしく正確な地図を作るなぁ

人工衛星とかGPSとか全くない時代に、しかもたった4日の測量でこんなに正確な地図を作れたっていうのは驚きだ。

まぁ、そもそもこんな鄙びた町に、伊能忠敬のような超有名人が来ていたってこと自体、そもそも驚きなんだけどね・・・



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No title

しんどおわ太郎さん、おはようございます。

そうか、よく考えたら、測量の時間というのも
伊能忠敬の凄さを知るキーワードかもですね。

最終的な整理は戻ってからかも知れないが
どこをどう周ってって、そもそも地図が無い中で
決めて、実際に現地で測量ができるできないも
あろうだろうに、早くなくちゃとてもすすめられない
ですよね。本当、どういう計画だったんだろう。

Re: No title

三島の苔丸さん、こんばんは。

宅地の測量を頼んでも2、3日かかるのに、たいした測量道具もない時代に、たったの3日で2つも島を測量するのはすごいと思います。

しかも、驚くほど正確だし・・・

でも、このスピードがあってこそ、日本全国を周れたんでしょうね。







> しんどおわ太郎さん、おはようございます。
>
> そうか、よく考えたら、測量の時間というのも
> 伊能忠敬の凄さを知るキーワードかもですね。
>
> 最終的な整理は戻ってからかも知れないが
> どこをどう周ってって、そもそも地図が無い中で
> 決めて、実際に現地で測量ができるできないも
> あろうだろうに、早くなくちゃとてもすすめられない
> ですよね。本当、どういう計画だったんだろう。
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