井仁の棚田・吉水園④
木炭自動車とレトロ車の館
吉水園の入り口近くに木炭自動車とレトロ車の館というのがあったので寄ってみた。

木炭自動車とレトロ車の館 : かつての保育所を利用しているらしい。
中には木炭車やオート三輪など、懐かしい車が展示してあった。



左/マツダT2000 右/ダイハツミゼット



左/トヨタ クラウン MS50スーパーデラックス 右/三菱 JEEPの運転席 かっこいい・・・一度動かしてみたい・・
他にも、加計の町で使われていた懐かしい品々や、加計の町や加計の付近は廃線になった可部線等を写した写真展まで開かれていた。



かつて町の人たちが使っていた道具類。蓄音機や昔の扇風機、農業機械などさまざまなものが展示されている。
しかも、無料というのがとても嬉しい。車好きな人なら一度入ってみるといいかも・・・
加計の町とたたら製鉄
せっかくなので、加計の町を少し歩いてみた。



左/カエルのマンホール 右/街灯 町にはステンドグラスのついたお洒落な街灯がついている。
加計の町は吉水園を作った鉄山師 佐々木氏(屋号 隅屋)の経営した「たたら製鉄」(日本古来の製鉄法)によって栄えた町だ。
良質の砂鉄が沢山取れる中国地方は、かつてたたら製鉄の中心地であった。加計周辺の町で作られた鉄は加計の町に集められ、太田川を利用して輸送された。



左/伝統の技術を今に伝える鍛冶屋館 加計の街道沿いにある 右/太田川 今はダムができて水量が少ないが、かつては豊かな水量を利用した水運が行われていた。
鉄の供給を独占した広島藩は大いに潤ったが、たたら製鉄による環境破壊が一因という太田川の氾濫により、広島の町はたびたび水害に苦しめられた。
すなわち、たたら製鉄では、大量の木炭をつくるために木を伐採し、山を切り崩して砂鉄を採取し、鉄穴(かんな)流し法(川に砂鉄を含んだ土砂を流して、水の流れで砂鉄をよりわける方法)により、大量の土砂を川に流し込んだために、上流部に堆積した土砂が下流の広島の町に流れ込み、水害をひきおこしたというのである。
技術や産業を発展させながら、自然環境を守るというのはなかなか難しいものなのかもしれない・・・
たたら製鉄は、映画「もののけ姫」にもテーマとして取り上げられているので興味があったら見てください。
道の駅 豊平どんぐり村と鉄のふるさと公園
お昼ごはんを食べるために道の駅「豊平どんぐり村」に行くことにした。
国道433号線を通っていったが、途中の山道は離合が困難なほど狭い・・・ 多少遠回りになるが、南側を回っていくほうがいいと思う。

山道の入り口付近。国道とは名ばかりの細い道。ここからガードレールもない細い道が4~5キロ続く。途中、対向車のおばちゃんに道を譲ってもらえず、細い道を200mくらいバックする羽目に・・・泣きそうになっちゃったよ・・・
道の駅「豊平どんぐり村」は安芸太田町の隣、北広島町にある道の駅。トレーニングジムやテニスコート、温泉、野球のスタジアムまである大きな道の駅だ。



広島では有名な「むすびのむさし」という店もある。スポーツ好きならここで一日楽しめるだろう。
ゆっくりお昼を食べてお土産を買った後、近くにある鉄のふるさと公園に行ってみた。



左/鉄のふるさと公園 昔のたたら製鉄の遺跡が展示されている。 右/坤束製鉄遺跡 草がぼうぼうと茂っている
ここには坤束(こんそく)製鉄遺跡というたたら製鉄の遺跡が展示されている。側にある説明書きによると14~15世紀ごろの遺跡らしい。



左/中世のたたらの炉 山の斜面を利用して作られている。 右/真ん中が製鉄炉 その両側が鞴(ふいご)
たたら製鉄では真ん中の製鉄炉に砂鉄と木炭を入れ、両側の鞴(ふいご)で空気を送ることにより炉の温度を高温に保つことで鉄を作り出す。
これによって作り出されるのがケラ(素鋼塊)とズク(銑鉄)で、ケラの中の良質の部分が玉鋼といわれ、日本刀などの材料になった。

製鉄炉の脇には炭焼き釜が作られている。非常に効率的。
たたら製鉄は、溶鉱炉で効率よく鉄を作り出す西洋の製鉄技術に押されて大正14年に消滅したが、西洋の製鉄法では日本刀の原料となる鋼(はがね)が作れないことから島根県の奥出雲に「日刀保(にっとうほう)たたら」が作られ、昭和52年から年に数回たたら操業が行われている。
機会があったら見に行きたい・・・が、姪っ子を連れて行っても喜ばないだろうなぁ・・・・・
★★★★★Data★★★★★★★★★★
1.お出かけした日: 2014年6月8日(日)
2.しんどいわポイント(しんどさを表わします):★★★☆☆
3.目的地(井仁の棚田)までの所要時間:100分
4.走行距離:139Km +13423歩( 徒歩9.7Km)
5.消費エネルギー:ガソリン6.95ℓ+ 374.8Kcal (ガソリンはリッター20Kmで計算)
6.地図はこちら
吉水園の入り口近くに木炭自動車とレトロ車の館というのがあったので寄ってみた。

木炭自動車とレトロ車の館 : かつての保育所を利用しているらしい。
中には木炭車やオート三輪など、懐かしい車が展示してあった。



左/マツダT2000 右/ダイハツミゼット



左/トヨタ クラウン MS50スーパーデラックス 右/三菱 JEEPの運転席 かっこいい・・・一度動かしてみたい・・
他にも、加計の町で使われていた懐かしい品々や、加計の町や加計の付近は廃線になった可部線等を写した写真展まで開かれていた。



かつて町の人たちが使っていた道具類。蓄音機や昔の扇風機、農業機械などさまざまなものが展示されている。
しかも、無料というのがとても嬉しい。車好きな人なら一度入ってみるといいかも・・・
加計の町とたたら製鉄
せっかくなので、加計の町を少し歩いてみた。



左/カエルのマンホール 右/街灯 町にはステンドグラスのついたお洒落な街灯がついている。
加計の町は吉水園を作った鉄山師 佐々木氏(屋号 隅屋)の経営した「たたら製鉄」(日本古来の製鉄法)によって栄えた町だ。
良質の砂鉄が沢山取れる中国地方は、かつてたたら製鉄の中心地であった。加計周辺の町で作られた鉄は加計の町に集められ、太田川を利用して輸送された。



左/伝統の技術を今に伝える鍛冶屋館 加計の街道沿いにある 右/太田川 今はダムができて水量が少ないが、かつては豊かな水量を利用した水運が行われていた。
鉄の供給を独占した広島藩は大いに潤ったが、たたら製鉄による環境破壊が一因という太田川の氾濫により、広島の町はたびたび水害に苦しめられた。
すなわち、たたら製鉄では、大量の木炭をつくるために木を伐採し、山を切り崩して砂鉄を採取し、鉄穴(かんな)流し法(川に砂鉄を含んだ土砂を流して、水の流れで砂鉄をよりわける方法)により、大量の土砂を川に流し込んだために、上流部に堆積した土砂が下流の広島の町に流れ込み、水害をひきおこしたというのである。
技術や産業を発展させながら、自然環境を守るというのはなかなか難しいものなのかもしれない・・・
たたら製鉄は、映画「もののけ姫」にもテーマとして取り上げられているので興味があったら見てください。
道の駅 豊平どんぐり村と鉄のふるさと公園
お昼ごはんを食べるために道の駅「豊平どんぐり村」に行くことにした。
国道433号線を通っていったが、途中の山道は離合が困難なほど狭い・・・ 多少遠回りになるが、南側を回っていくほうがいいと思う。

山道の入り口付近。国道とは名ばかりの細い道。ここからガードレールもない細い道が4~5キロ続く。途中、対向車のおばちゃんに道を譲ってもらえず、細い道を200mくらいバックする羽目に・・・泣きそうになっちゃったよ・・・
道の駅「豊平どんぐり村」は安芸太田町の隣、北広島町にある道の駅。トレーニングジムやテニスコート、温泉、野球のスタジアムまである大きな道の駅だ。



広島では有名な「むすびのむさし」という店もある。スポーツ好きならここで一日楽しめるだろう。
ゆっくりお昼を食べてお土産を買った後、近くにある鉄のふるさと公園に行ってみた。



左/鉄のふるさと公園 昔のたたら製鉄の遺跡が展示されている。 右/坤束製鉄遺跡 草がぼうぼうと茂っている
ここには坤束(こんそく)製鉄遺跡というたたら製鉄の遺跡が展示されている。側にある説明書きによると14~15世紀ごろの遺跡らしい。



左/中世のたたらの炉 山の斜面を利用して作られている。 右/真ん中が製鉄炉 その両側が鞴(ふいご)
たたら製鉄では真ん中の製鉄炉に砂鉄と木炭を入れ、両側の鞴(ふいご)で空気を送ることにより炉の温度を高温に保つことで鉄を作り出す。
これによって作り出されるのがケラ(素鋼塊)とズク(銑鉄)で、ケラの中の良質の部分が玉鋼といわれ、日本刀などの材料になった。

製鉄炉の脇には炭焼き釜が作られている。非常に効率的。
たたら製鉄は、溶鉱炉で効率よく鉄を作り出す西洋の製鉄技術に押されて大正14年に消滅したが、西洋の製鉄法では日本刀の原料となる鋼(はがね)が作れないことから島根県の奥出雲に「日刀保(にっとうほう)たたら」が作られ、昭和52年から年に数回たたら操業が行われている。
機会があったら見に行きたい・・・が、姪っ子を連れて行っても喜ばないだろうなぁ・・・・・
★★★★★Data★★★★★★★★★★
1.お出かけした日: 2014年6月8日(日)
2.しんどいわポイント(しんどさを表わします):★★★☆☆
3.目的地(井仁の棚田)までの所要時間:100分
4.走行距離:139Km +13423歩( 徒歩9.7Km)
5.消費エネルギー:ガソリン6.95ℓ+ 374.8Kcal (ガソリンはリッター20Kmで計算)
6.地図はこちら
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