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上下町 ② ~銀山街道 宿場町~

可愛らしいおひな様を見ながら、上下の町をぶらつく。

上下キリスト教会

メイン通りに入ってすぐに目に入るのが上下キリスト教会。上下町を象徴する建物で、上下町のポスターや写真に出ている。

上下キリスト教会と上下の町並みspace.jpg上下キリスト教会
左/上下キリスト教会と上下の町並み  右/上下キリスト教会 鐘楼部分はモダンな感じがするが、建物部分はまさしく倉という感じだ。二階の窓には格子まで残っている。

この建物は、もともとは角倉家所有の蔵だった建物を昭和25(1950)年に上下キリスト教会が譲り受けて改装したもので、鐘楼部分はもとは火の見櫓、屋根の上の十字架は避雷針に横棒をつけ足したものだそうだ。

上下キリスト教会space.jpg上下キリスト教会
左/上下キリスト教会のアップ 屋根の上の十字架はよく見ると避雷針。 右/教会内部 扉が開いていたので少しだけ見させて頂いた。中は案外普通のようだ。オルガンとかあるのかな?

ちなみに、角倉(すみくら)家はもともと金融業を営んでいた大富豪で、屋敷は奥行だけで200m近くあったそうだ。今はその一部しか残っていないが、教会の裏手には外門が残っており、当時の偉容を偲ばせている。

角倉家外門
角倉家外門 角倉家の角倉銀行は他行と合併して藝備銀行となり、今は広島銀行になっている。

上下歴史文化資料館(民話の郷)

上下キリスト教会から100mほど行った所に上下歴史文化資料館がある。

ここは豪商 岡田家の旧宅で、作家 岡田美知代の生家であった建物を町が改装して資料館にしたものである。

上下歴史文化資料館space.jpgうだつと虫籠窓のアップ
左/上下歴史文化資料館 うだつ、虫籠窓(むしこまど)、白壁、なまこ壁が見られる。かなり裕福な家庭だったそうだ。、岡田美知代の父は県議や上下町長などを務めた岡田胖十郎。右/うだつと虫籠窓のアップ うだつは小さな防火壁で、これを立てられるのは裕福な家庭で貧乏人は立てられなかったのが、「うだつが上がらない」の語源になったそうだ。

資料館には、上下町の歴史や人々の生活の解説の他、作家 岡田美知代の生涯や作品について展示が行われており、中庭には「岡田美知代 生誕の地」という記念碑が建てられている。

「岡田美知代生誕の地」記念碑space.jpg霊神さんspace.jpg霊神さん 解説
左/岡田美知代生誕の地」記念碑 真ん中/霊神さん 庭には霊神さんという社まで建っている。金持ちは違うねっ!  右/霊神さんの由来  殿様からの預かりものを盗まれた侍が、取り返そうとして無念の死を遂げ、臨終の際に自分を祀ってくれれば、世話になった村人のために失くした物を探す力になるといったのが由来だそうだ。

岡田 美知代は1885年、豪商岡田家に生まれた。神戸女学院に進学したが、文学を志して1904年に上京し、田山花袋に師事したそうだ。

しかし、1906年、美知代が21歳の時、永代 静雄(ながよ しずお)と恋仲になったことを父親に知られ、上下町の実家に連れ戻された。

岡田 美知代の部屋
再現された岡田 美知代の部屋。実家に連れ戻された美知代は一人悶々と文学に打ち込んでいたという。文机のある部屋は6畳ほどだが、ひな人形の飾ってある続きの間がかなり広い。合わせて20畳くらいかな?

その後、1907年に発表された田山花袋の「蒲団」のモデルにされたことにより、岡田 美知代の人生は大きな影響を受けることになった。

「蒲団」には、若い女弟子を持った妻子ある中年文学者が、弟子に若い恋人ができたことに嫉妬して故郷に帰らせたという、田山花袋と岡田美知代、永代 静雄の3人の関係を暴露したかのような内容が描かれていたのだ。

蒲団
「蒲団」 青空文庫で、無料で読めます。小説の最後では、故郷に帰った女弟子を想う主人公が、彼女のいなくなった部屋に入って彼女の使っていた蒲団と夜着を取り出し、夜着に染みついた彼女の匂いを嗅ぎ、涙するさまが書いてある。この赤裸々な心情の表現から、自然主義文学の代表作と評されることとなった。


1909年に永代 静雄と結婚したものの、男女交際に厳しい時代だったために世間から誤解と偏見の目で見られ、静雄は失職したり就職できなかったりで、二人は大変な苦労をしたという。

彼女自身も小説家としてだけでなく翻訳家としても活動しているのだが、スキャンダラスな女性として世間からはあまり評価されなかったようだ。

時代が悪かったのか、師匠が悪かったのかよく分からないけど、随分ひどい話だよね・・・・・・





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しんどいわ太郎

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別のブログを立ち上げる予定ですが、ここには季節ネタをちょくちょくあげて残しておくつもりです。
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